そういえば、秋というものに色があることを少し前に知りました。色が春とは違うんですね。
嵐山光三郎さんの書かれた「死ぬための教養」というのを読みました。エライ方はいろんなことを考えますね。彼岸へ往くのも随分と大仕事ですね。
私だったら、とにかく苦しくなく、そして痛くなく。静かに向こうへ往かせてもらうこと。余計なことはしないでね。それと、葬式はやめてくださいね。誰も来ないと淋しいから。墓も仏壇もいりません。灰は馬込峠の茶屋の前に撒いてください。ただし、こっそりとね。茶屋の人に見つからないように…。それと風の強い日がいいかな。遠くまで飛んでいくように。
毎日「障害を受容しましょう」なんて言っている当の本人が、こんなことを言っちゃいけませんね。でもね、静かに、こっそりと往かせて欲しいと思うんです。
そう思うんです。でも、ひとりは淋しいかな。
こんなこと、みんなで話せるようになったらいいですね。