情報開示ということが言われ始めてからずいぶん経ちました。行政情報の開示、経営情報の開示、施設情報の開示。さまざまな情報が開示され、開示を拒めばそこには何らかの「不正が潜んでいるのではないか」などと疑いの目を向けられるようになりました。
 では私たち介護・医療の現場はどうかと考えてみると、介護保険が施行され「介護の社会化」が少しづつではありますが進んできました。来年にはグループホームの情報開示が義務化され、近いうちには介護老人保健施設もその対象となるでしょう。しかし、いまだ一方通行の域を出ていません。
 ところで、情報開示から「情報の共有化」ということまで言われる昨今ですが、共有化とはいったいどのようなものなのでしょうか。それは、今まで一方通行だった情報の流れを相互通行にすることです。開示する側、開示される側、双方が対等の立場にたって、一つの情報を共有するという流れです。
 共有とは、「聞かれたこと」だけを答えるのではなく、「聞かれない事」でも必要だと思われる情報は積極的に提供すること。情報提供を行うときには、相手にわかる言葉、わかりやすい言葉で説明を行うことです。相手が何を希望しているか、期待しているか? それをつきとめるのも共有するために重要なことです。
 しょうわでは現在サポーターズクラブの開設準備を行っております。正会員の方には第三者の目から施設、法人を評価していただきます。また、ご利用されている皆様から、業務について苦情やご指導いただいたこと、サービス向上委員会を通して定期的にお送りするアンケートの結果などを基に業務改善を行っていきます。
 まずはこれらの情報を皆様にご提供していきます。さらに各種行政手続きや、サービスの利用方法なども「質問される前に答える」ことを目標にしていきます。